彼らを守るか 彼らを殺るか
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↑を使うといいかもしれない。
♪ある〜日 街の中
熊さんに 出会った
(アメリカ民謡 森の熊さん改)
たまには、真面目を装った小論文以外の文章を書いてみたく思い、
応募しました、代打テキスト。柴進と申します。
いきなり地方ネタで恐縮ですが、
最近、北陸地方では熊が出没しております。
原因は明々白々、台風による天候不順と虫害による食物不足。
やむなく熊達は人里へ下り、食事をするわけです。
殊、私の住むI県に至っては全国でもトップクラスの
駆除率であります。(駆除とは、まるで虫だな…)
しかし、保護獣たる熊を片端から射殺していくわけにはいかんと
行政側も奥山放獣計画を開始。
さらに今年の熊猟も自粛を呼びかけているわけです。
♪狩り〜に 勝〜る 喜びな〜どない
生きる喜〜び 湧き〜あがる(中略)
銃〜 爽や〜かに 撃ち〜鳴らせ〜ば
森〜や山〜に こだ〜まする〜
(C.M.v.Weber 魔弾の射手)
などという情景も昔話となったのであります。(日本ですらないが)
が、この美しい「慈しみの心」風の計画に対して抗う人々もいるのです、案の定。
それが誰かと尋ねれば、山間部にすむ地元の人以外何者でもないわけで。
考えてみれば道理ですわな、自分の生活圏に
鋭い爪牙を持った黒い毛むくじゃらがうろついたら、
平静に暮らせないということです。
この争い、双方に言い分がアリ、熊の冬眠する12月まで続きそうです。
はてさて、どちらに軍配が上がるものやら……。
---ここからとくがわ---
最近街中に熊が出現することが増えている。
なんでこんなことになってしまったのか。
そもそも熊は広葉樹林に住んでいたわけで、そこでどんぐりとか果物食ったり
小動物とか食ったりしてくらしていたわけで。
♪ところが 熊さんの
えさがない おなかすいた
そこでいっきっきのきー そこで一気っきーのき−(間違い)
こうなった理由には環境悪化以外に、そもそも日本の植生が変わってしまった
ことにもあるのだ。
どういうことかというと、針葉樹の杉やらヒノキやら人間が植えまくったから
その分熊の住める、餌としての落葉樹森が減ってしまったのだ。それで山から下りる。
ではどうしたらいいのか?
まともな案としては「熊に発信機をつけて位置を把握」したり「熊の来そうなところに
センサーを設置して早期警戒」というところか。
発信機の電波で熊が近づいてきたら「熊注意報」を出して警戒する。
熊が近づいてきたら爆竹や熊スプレーで追い払う。
つまり熊の位置を把握することが一番大事じゃないだろうか。
まともな案といったが、まともでない案があるのかというと、ある。
まずは「広葉樹林を植林する」ということか。
しかしそのためには膨大な時間がかかる。
一度壊れた自然を復元するには数十年、数百年かかる。
足尾銅山の復元作業が行われているが、ようやく緑が戻ってきたということらしい。
しかもまだ十分ではない。足尾銅山鉱毒事件て、歴史の教科書で出てきただろ。
の一方で、熊を救う会みたいな人たちが熊にどんぐりやろうとして
迷惑がられたりしている。
どうせやるなら山買って広葉樹林に替えるぐらいのことしろや。
…いったいいくらかかるか想像するだけでもう、熊。
もうひとつは論外なのであんまり気にしないでほしい。
…熊に比べて人間が弱すぎるんだ。
つまり人間が熊並に強くなれば、熊も問題なく暮らせる。
引っかいても傷もつかず、噛んでも怪我しないくらい強ければ問題ない。
問題はそこまで人間を強くしてどうするかだが。
むしろ人間同士での戦いが今より激しくなりそうだ。
いずれにしろまあ悪いのは熊じゃない、人間だ。
原因を作ったのは人間である。(自然要因もあるけど)
だから人間が何とかするしかないわな。